レゴ・マインドストームEV3が販売終了になります。
みなさん、こんにちは。埼玉県さいたま市浦和区にあるロボット・プログラミング教室の「ロボ団北浦和校」です。
今回は先日発表されたレゴ・マインドストームEV終売のニュースについてです。
さて今月の2020年2月にレゴ本社からEV3の終売が発表されました(なお販売や部品供給は2021年7月まで行われる予定です)。これに伴い、今までプログラミングに使われてきたソフトウェア(EV3 Lab)も使命を終えることとなります。代理店である(株)アフレルによれば、ソフトウェアのサポート期間は以下の通りです(詳細は以下のリンクも参照 https://afrel.co.jp/news/32727 )。
サポート期間(EV3 Lab, EV3 Classroom, Pythonのライブラリ)
・EV3 Lab(旧EV3ソフトウェア)のLEGO社サポート
→ 2021年6月で終了(それ以降もアフレルではサポートは継続予定)
・「EV3 Classroom(スクラッチライクなプログラミング環境)」とEV3をPythonで動かすためのライブラリー提供
→ 2023年6月まで継続(ソフトウェアのダウンロードはレゴ・エデュケーションのページから2026年頃まで可能)
おそらくは後継機種とされるSPIKEプライム、WeDo、Mindstorms Inventorなどに統合されるのでしょう。個人的な推測でしかありませんが、レゴ本社としては通常の教育用途としてはSPIKEプライムが、低学年用の廉価版がWeDoが、ホビー用途がInventorという位置づけ……なのかもしれません。
いずれにしてもレゴが提供するロボットのソフトウェアとしてはLabVIEWからスクラッチ(Scratch)に一本化していくということでしょう。現状、小中学生の教育用プログラミング言語のデファクト・スタンダードがスクラッチとなりそうな情勢ですので、それはしごく当然なのかもしれません(既存の愛好者からは悲嘆の声が漏れてきていますが……)。なお公式発表によればEV3 Classroom自体2023年6月までと残り2年となります(ダウンロードは2026年頃まで)。
EV3 Classroom自体が新しいMac OSで動作しないという問題から急造されたものですのでこれ以上の大きな発展は期待薄となりそうです。と言っても、EV3 Classroomも後継となるSPIKEプライムのソフトウェアが母体となったと思われるので「スクラッチと似たインターフェースでレゴで作ったロボットを動かす」「ロボットを動かすことでプログラミングの基礎を学ぶ」というコンセプトの本質はそのままですので、個人的には大きな問題ではないように思えます。実際、EV3でもスクラッチとほぼ同様のソフトウェアで動作させることができますので学ぶことがらは変わりません。詳しくはこちらの記事もお読みください。
そもそもEV3自体2013年のリリースの商品です。
小学生向きの教育用途としては(スクラッチライクのEV3 Classroomに移行すれば後継のSPIKEプライムのソフトウェアとほぼ同じですから)EV3をそのまま使い続けても当面は問題はないような気はします。が、発売から既に8年がすぎているのでレゴ本社のビジネスとしてはモデルチェンジの時期がやってきたのかもしれませんね。モーター、センサーの数が少なくなったり、液晶画面でなくなるのは少し残念な面もないわけでもありませんが、EV3の表示機能自体がやや物足りない部分もあり、そもそも購入者が全ての機能を使いこなしてはいないことは予想できましたので、これも市場の選択の結果なのではないかと思います。
既に書いたようにEV3の販売終了は2021年7月です。
しかし、それ以降も日本の代理店の(株)アフレルにてサポートを継続されるそうです。
ですから個人のユーザーはさほど困ることはないでしょう。
ということで本日はここまで。
また次回にお会いしましょう。
※補足
なおマインドストームEV3の旧バージョン(EV3 LabVIEW)は以下のURLからダウンロードできます。
https://education.lego.com/ja-jp/downloads/retiredproducts/mindstorms-ev3-lab/software
マインドストームEV3の新バージョン(EV3 Classroom)はこちらからダウンロードできます。
https://education.lego.com/ja-jp/downloads/mindstorms-ev3/software
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