子供のコンピュータ教育用の端末は何が良いか?

みなさん、こんにちは。
埼玉県さいたま市浦和区にあるロボット・プログラミング教室「ロボ団北浦和校」です。

今回のテーマは、『子供のコンピュータ教育用の端末は何が良いか?」です。

今年の2020年の4月からプログラミング教育が必修化されたのを皮切りに、中学、高校でも必修化となります。
そして5年後の2025年には新設された「情報」という科目が大学入試の科目となる流れになっています。
こうしたことからプログラミング教育の関心が高まっているのですが、その一方でどのような端末を子供たちに用意するのかということは未だ曖昧です。
そのため今回は(少しゆる~い方法も含めて)教育用に使えるコンピュータを考えてみたいと思います。
結論だけ先に言うと、①Windows系の中古パソコン(デスクトップかノートのどちらか)、②画面10インチ程度のAndroid系のどちらかです。あとは用途があえばスマートフォンやラズベリーパイもいいかもしれません。(なおマック系は子供用としてはどうしても価格がネックとなりがちなので選外となりました。)

それでは順に検討していきましょう。

その1 ギガスクール構想対応のパソコン

ギガスクール構想というのは文部科学省が発案のもので、子供に一人一台を提供しようということで価格を抑えるために少し(というかかなり)スペックを抑えたパソコンです。

一例としてMicrosoftのサイトのリンクを見ていただければと思います。
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/education/gigaschool-pc.aspx
https://www.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE4xisk

このスペック表を見ていただければわかりますがかなりの低スペックです(CPUがCeleron, メモリ4G, ストレージ64G)。
1台あたり45,000円が予算らしいのですが正直言っておすすめはできません。どこかお役所仕事の香りがしないわけではありません。
これを考えた人に「ご自身の仕事がこのスペックのPCでできますか?」と聞けばそれで済むのではないかと思います。

その2 新品または中古のノートパソコンまたはデスクトップパソコン

コロナ禍の状況を考えればこれからはオンライン授業が少しづつ導入されるのは必然の流れです。
そのためそれを可能にするスペックが基礎条件になるかと思います。
具体的にPCで言えば、動画での双方向やりとりを基本とするならば、CPUはCore-i5かRyzen5, メモリは8G, ストレージは256G、くらいのスペックになるのではないかと思います。(オフラインでの使用や目的が限定されたものであればもう少しスペックを下げても良さそうですが……)

ちなみにWindowsなら新品ですと、だいたい60,000円台~、中古ですと25,000円~くらいから購入できます。税金を使うのであればギガスクール構想のパソコンよりもこちらのほうがよいのではないかと思います。また環境問題という点で考慮すれば、官庁や大企業からの中古PCの寄贈などもよいかもしれませんね。なおMacは割高なので今回の予算の45,000円での購入は難しいので残念ながら除外します。

その3 10インチのタブレット(Android)

「うーん、新品パソコンはまだ高いゾ。中古だと壊れるかもしれないし、もっと他の選択肢はないか?」という方にはAndroidのタブレットもよいかと思います。
最近はムーアの法則よろしく、性能が向上したタブレットが市場にあふれています。
目安としてはCPUが8コア, メモリ2G~4G,ストレージ32G,フルHD(1920×1080ピクセル)のものになります。今、これらは新品で15,000円~30,000円程度で売られています。HDMI端子があるものですとHDMIケーブルでモニターと有線接続ができますし、Bluetoothで接続すればマウスやキーボードとも接続できてギガ構想PCよりもずっと使える端末となります。しかも本体はタブレットですから軽く持ち運びしやすいというメリットもあります。またAndroidとは半歩離れますがamazonのFire HD 10(最新版)なども割り切ることができれば使いやすい端末です。
なお性能的にはiPadが優れているのですが、こちらも価格がネックになってしまうため残念ながら除外になります。

その4 スマートフォン

「そもそも買いたくない。持ってるものでなんとかならないの?」という方。
全員とは言いませんが解決策はあります。

それはスマホです。

スマートフォンの性能は意外と高く、下手なノートパソコンよりも上回るものも出回るようになってきました。そして実は今、小学生や中学生のスマートフォン所持率は上昇中です。調査によって差はありますが、内閣府の調査によれば、小学生で約55%、中学生で約66%、高校生で97%がスマートフォン所持しているそうです。

であるのであれば、です。
手持ちのスマートフォンを教育用に使えばいいのではないでしょうか?

画面が小さいじゃないか、とても授業では使えないと思うのは早計です。
有線なり無線でモニターにスマートフォンと同じ画面をモニタに映す技術は既にあるからです。
有線であればケーブルをつなぐだけですし、無線もGoogleキャストやミラキャストを使うだけです。
つまり用意するのはモニターだけでよいのです。必要であればBluetooth接続ができるマウスやキーボードを加えていけばよいでしょう。おそらくはギガスクール構想のPCよりはずっと使いやすく、学びにつながる端末となりえます。なぜなら普段から使っているものですからね。

なおスマホからモニターへの接続方法ですが、有線方式は変換ケーブルを差すだけですが対応していない端末も少なくありません(有線接続に対応しているのは最新のハイエンドモデルのみの印象です)。どちらかというとミラキャストなど無線方式でモニターに接続するほうがよいかもしれません。

番外 ラズベリーパイ

最後に番外。Linuxでよければよりお安い選択肢もあります。
たとえばこのラズベリーパイ400は70ドル(約7300円)で、来年2021年には日本でも発売予定だそうです。
実際に学校で誰が教えるのかという問題はありますが、外部から教師を呼べばよいのではないかと思います。
WindowsやMacであっても今、現場にいる先生の全員がパソコンを使えるわけではないという現実は無視できませんしね。

公式(英語)
https://jp.techcrunch.com/2020/11/03/raspberry-pi-400/
Raspberry Pi 4を組み込んだキーボード型パソコン「Raspberry Pi 400」が2021年日本発売
https://www.raspberrypi.org/products/raspberry-pi-400/?resellerType=home
キーボードの中に入っちゃった!ラズパイ400(Raspberry Pi 400)発売「CPUさらにスペックアップ」
https://tkrel.com/13145


・・・と、以上いくつか子供の教育用PCの案を考えてみました。
こうして考えてみると色々と選択肢がありそうですね。他にも良いものがあればまた別の機会に紹介したいと思います。

それでは今日はこれまで。
次回にまたお会いしましょう。


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