高校生の新教科「情報Ⅰ」を大解剖!|第一回 「情報Ⅰ」って何をするの?
突然ですが、小中高においてプログラミング教育の必修化が進んでいるのはご存知でしょうか?
現在、小中高でプログラミング教育の必修化が進んでおり、高校生の時点でも選択科目ではなく必修科目として学ぶこととなります。つまり数学や国語と同様、全員が学ぶ科目の一つとなるわけです。(大学受験の「情報Ⅰ」に関する記事はこちらをご覧ください。)
今回は高等学校で新しく設けられる科目「情報Ⅰ」を、文部科学省の資料を読み解きながら解剖していきます!
というのも、以前書いた大学受験の「情報Ⅰ」に関する記事は、「これまでと異なる本格的な情報科目を学校で勉強することになる」点と、「本格的な情報科目が大学受験に登場する」点の二つについて書きました。しかし、肝心の「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」でどんなことを学ぶのかという踏み込んだ話はしませんでした。
確かにいくら「本格的なことを学びます!」と文字で書いても想像がつきづらい… 情報科目を学んでない人であれば余計にそうです。
ただ、全てを一つの記事にまとめられるほど「情報Ⅰ」は小さな教科ではありません。そこで、いくつかの回に分けて「情報Ⅰ」の概要を解剖していきたいと思います!
「情報Ⅰ」の目的
「情報Ⅰ」の中身を話す前に、どうして「情報Ⅰ」をするのかを話さなければいけません。義務教育でのプログラミングが必修となり、このままいけば高等学校での新科目「情報Ⅰ」も予定通り始まるでしょう。
どうして教育の場で新たに情報科目に力を入れることとなったのでしょうか?それはITが大きく発展を遂げ、私たちにとっても非常に身近な存在になったからです。
これまで日本を含め様々な国が発展してきました。農業が中心の農耕社会からものづくりが中心の工業社会へ、そして工業社会からITが中心の情報社会へ成長しました。今もITの分野は発展しており、これからも新しい社会の形になるだろうと予測されます。(日本はこの社会をSociety5.0と名付けました。)
現在、日本の社会でほとんどの人がITに触れています。プログラマーでない会社員でも多くの場面でPCを使います。大抵の人はスマートフォンを持っていて分からないことがあればすぐに調べられます。昔は連絡手段としての携帯電話でしたが、今は連絡以外にも他にコミュニケーションを楽しむ目的としてSNSを利用する人も多いかと思います。
スマートフォンやPCといった機器、そしてインターネットや簡単なアプリケーションからプログラミングなど、これらを使いこなすための「情報活用能力」を育てるのが、情報科目の目的です。
「情報Ⅰ」って何をするの?
高等学校での新科目「情報Ⅰ」は、今までの情報科目と比べて大きく変わります。特に異なる点は、実際の技術を学ぶことです。
今までの情報科目は知識だけでしたが、「情報Ⅰ」では実際のプログラミングを通して技術も学びます。無論、科目としては難しくなりますが、段階的な内容となっているので比較的簡単なプログラミングから始まります。
近年ではIT分野かどうかに関係なく様々な局面でプログラムが活用されています。例としては我々一般には文字が分からない古文書を画像認識でAIに読ませるプログラムなど、これまでITとは無縁だった分野にITが入ることによって新たに役に立つ技術が生まれるわけです。
情報科目で育てる資質・能力
ところで、この新しい「情報Ⅰ」を通して、子どもたちをどのように育てようとしているのでしょうか。
文部科学省が公開している教材によると、大きく分けて以下の3つが挙げられています。
・知識および技術
・思考力、判断力、表現力など
・学びに向かう力、人間性など
一つ目の「知識および技術」というのは、これまでの情報教科が知識のみだったことに対し、「情報Ⅰ」では新しく技術も身に付けてもらうという事です。ただし、ここで言う技術とは単にプログラミングだけではありません。自分が直面する問題に対し、与えられた情報をどのように活用するかの方法など、幅広い意味となります。
二つ目の「思考力、判断力、表現力など」というのは、情報を活用できるようにしようという目的です。情報をただ知るだけでは活かすことはできません。得た情報が何を意味するのか、活かせる形に理解してこそ問題に活用することができます。
三つ目の「学びに向かう力、人間性など」というのは、ネットリテラシーを持たせることが目的です。近年では未成年がSNS関連の事件に巻き込まれることも多いです。得た知識を悪いことに使っては元も子もありません。そのために技術を使う姿勢を身に付けるという事です。
まとめ
今回は新たな必須科目「情報Ⅰ」についてまとめました。
現在、文部科学省の公開している内容を見ているのですが、ここまで本格的な情報科目をやるのかと驚いています。しかも必修でやるというのは、IT人材の育成に大きく力を入れたいという意思の表れとも考えられます。ついてこれる子どもたちは素晴らしい技術を持ちますが、ついてこれない子も多くいるのではないかと不安な部分もあります。
不定期となりますが、次回は実際の内容をのぞいてみようかと思います!
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