受験に「情報」|子どもに必要なプログラミング教育

みなさま、こんにちは!
埼玉県さいたま市にある子供向けプログラミング教室「ロボ団北浦和校」です。

突然ですが、大学受験の科目に「情報」が追加されるのはご存じでしょうか?

最近は子どもの習い事の人気ランキングにプログラミング教室が上位にランクインしたり、小中高でのプログラミング教育が必修化したりと、段々と日本でも子どものときからITの動きを体験させる動きが高まっています。

今回紹介する新たな科目「情報」も決して無関係ではありません。これから子どもたちへのプログラミング教育はどのように変わっていくのでしょうか?

大学受験に「情報」

令和7年度から新たに、大学入学共通テストに「情報」という科目が追加されます。

これは高校で新しく始まる新科目「情報Ⅰ・Ⅱ」の科目から出題します。問題の内容もこれまでよりも高度なITの知識やプログラミングの知識が必要になり、プログラミングできることが前提の問題が出てきます

もうご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、高校での新たな科目「情報Ⅰ」はプログラミングも学びます知識と実技を兼ねたこれまでより本格的な科目です。しかもこの科目、必修科目となっております

もう始まっている!プログラミング教育の必修化

すでに義務教育でのプログラミング教育は始まっています。この話を保護者の方にすると「え?そうなの!?」と意外にも存じ上げない方も多い様子。

実は教育の現場では子どもたちにプログラミングを教え始めています。小・中・高でどの順番に始まっているのかおさらいしたいと思います。

少し前の画像ですが、今のところは画像のスケジュール通りにプログラミングが始まっています。2020年に小学校、2021年に中学校でのプログラミング教育がスタートしました。

小学校ではまだプログラミングのみの科目は設けられておらず、様々な教科の中にプログラミングの機会が設けられています。中学校では「技術」の科目にプログラミング教育が組み込まれています。

高校では以下のようにプログラミング教育が始まります。

  • 2022年から高校1年生
  • 2023年から高校2年生
  • 2024年から高校3年生

このように新学習指導要領に切り替わります。つまり、今年の時点で小学生、中学生の子供たちは必ず高校で新科目「情報Ⅰ」を学びます。

高校での新科目「情報Ⅰ・Ⅱ」とは?

現在の高等学校での情報科目は以下の通りです。

  • 社会と情報(プログラミングなし)
  • 情報の科学(プログラミングあり)

いづれか1科目の選択必履修ですが、残念ながらほとんどの生徒がプログラミングを含まない「社会と情報」を選んでいるようです。これまでは大学入試に情報科目がそこまで関わってこなかったとも考えると納得です。

新学習指導要領では以下のようになります。

  • 情報Ⅰ(プログラミングあり。共通必履修
  • 情報Ⅱ(情報Ⅰより高度な内容。選択科目)

最大の特徴は、卒業後の進路に関係なく、全員がプログラミングを学ぶという点です。「情報Ⅰ」は全員が学ぶ科目で、さらにプログラミングも含みます。

ここ10年を振り返ってみても、ITの分野は目覚ましい発展を遂げました。全員がITに関しての教養を持っておくべき、という考えは今も発展し続け、現在の社会を支えるITの分野を考えると納得です。

今はデスクワークと言えば必ずPCを使っています。これが「嫌いだからPCを使わない」というわけにはいきません。どの職業に就くにしても、PCに関わる知識と使いこなす技術が必要となるでしょう。

大学受験に「情報」 どんな問題が出る?

では実際にはどのような問題が出るのでしょう?大学受験の主な流れは全員が受ける大学入学共通テストと、各大学による二次試験があります。そのうちの、大学入学共通テストのサンプル問題は大学入試センターの公式サイトにもあります。サンプル問題の一部を見てみましょう。

どうでしょうか?どんな問題か読み解けましたか?

この問題は、ある生徒が選挙の仕組みに沿って、「得票に応じた各政党の当選者数を求めるプログラム」を作っている、という流れになっています。見るからにこれまでよりも高度なことをやっていそうです。今までの情報教科はほとんど知識のみでした。しかしこの問題では、計算の流れを考え、整理し、問題の誘導に沿ってプログラミングします。問題の図3のようなプログラミング言語は擬似言語(ざっくりとしたプログラミング言語)といいます。これも理解しなければ問題を解けません。

この問題を解くためには、

  • 問題文や、擬似言語を読み解く力
  • 与えられた情報を整理する力
  • 目的に沿って手順を組み立てる力

が必要です。特に擬似言語はプログラミングを学ばないと理解できません。ここには動作の手順が書いてあります。問題文からプログラムの流れを考え、擬似言語も読み解ければこの問題は解けます。(ちなみにこの問題には続きがあります。気になった方はぜひ挑戦してみてください。)

プログラミング教育への不安

義務教育でもプログラミング教育がはじまり、さらに高校でも本格的なITの勉強ができることが分かりました。この教育がうまくいくならば、日本でもITの世界で活躍する人物が多く生まれる新時代が来るでしょう。

しかしながら、本当に義務教育のみに任せても良いのでしょうか。確かに日本における義務教育は世界の中でも優秀です。しっかりと学べば確かな知識が身に付きます。新たな科目の「情報Ⅰ」も、高校生の時点でこれを覚えられるのならば、大学での学習を専門的な学習に割くことでIT分野で活躍できる人物となるでしょう。

しかし筆者としては懸念点が二つあります

学習量の多さ

正確な調査はしていませんし、筆者の推測になってしまいますが、子どもたちの学ばなければいけない事が非常に多い気がします。

子どもたちによくお話を聞くのですが、宿題の量も多く、とても忙しそうにしている子をよく見かけます。かといって義務教育の内容を変えることはできませんし、そもそも学ぶこと自体はとても良いことです。

何が問題かと言えば、義務教育の内容が子どもたちのキャパシティーを超えるのではないか、という懸念です。近年では小学校でも英語を学ぶようになりましたが、そこに加えてプログラミングも始まります。

今までのようにただ覚えようと努力するのみでは限界が来てしまうので、そこでその子自身の能力を上げる必要が出てきます。

教育現場の不安定さ

一つの疑問なのですが、現在、小、中学校でのプログラミング教育が全面実施されています。教育現場での準備は完全にできているのでしょうか?

もちろん全面実施なので、教育現場には前々から準備するように通達を受けているはずですし、全面実施に向けて準備もしっかりと進めているはずです。しかし、プログラミングを十分に教え、プログラミングの楽しさやITの世界への好奇心を育てることのできる人材が教育現場にそろっているのでしょうか。

プログラミングを理解するのみなら、優秀な方なら間に合うかもしれません。しかし教えるとなると話は別です。生徒に詰め込ませずに、好奇心や知識欲を育てながら授業をするには、教師もまた断片的な知識ではなく一つのまとまった世界として教えることを知っている必要があります。そしてその教師への準備の負担は小、中、高と上がっていくでしょう。

プログラミングの義務教育への取り組みが始まったばかりとなると、学校によっては不安定になることも予想されます。

子どもたちのために

どちらにしろ、子どもたちにとって学ぶことは多いはずです。子どもたちのためを考えるのなら、知識をただ覚えさせるのではなく能力を伸ばす必要があります。

知識とは問題を解くための素材です。詰め込むのではなく、活かせる形で知っていなければなりません。社会では学校のペーパーテストと異なり、様々な形で問題が現れます。その問題を柔軟に対処するには、知識の活かし方ー思考力や発想力など、様々な能力が必要となります。多くの知識を活かせる形にするには、知的好奇心や興味・関心を育てて、つながった知識として吸収する必要があるのです。

義務教育についていくのは大変かもしれません。学ぶ量も多く、何より学ぶことは一生続きます。それならば学び方を知り、自分が目の前のことを好きになるにはどうしたらいいか、どうやったら楽しく学べるかを教えることを先に教えたほうがのびのびと学べる子どもたちになるのではないでしょうか。

私たちロボ団北浦和校も子どもたちの持つ力をのばしながら楽しく学べるよう、何かを知り学ぶことが好きになってくれるよう教育に向き合っていきます。

ロボ団北浦和校 体験会実施中!

ロボ団北浦和校は、ロボット製作プログラミングプレゼンテーションなどを通して、子どもたちの知的好奇心や思考力、発想力、コミュニケーション能力を育て、未来につながるようのびのびと学べるロボットプログラミング教室です

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ロボ団 北浦和校は北浦和駅から徒歩で約2分程度のところにあります。
京浜東北線の各駅にアクセスできる方や、大宮、さいたま新都心、与野、浦和付近にいらっしゃる方は比較的、簡単にお越しいただけるかと思います。

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